#27 子どもの成長に合わせた音響環境
~子どもの成長と聴覚の関係~

機関名: 同志社大学 赤ちゃん学研究センター
担当者: 加藤 正晴

連絡先: maskato[at]mail.doshisha.ac.jp 
※お問い合わせの際は、加藤までご連絡ください。

PDF形式で閲覧する

シーズ技術・製品の概要
赤ちゃん学研究センターでは、ひとの認知、身体、社会性の発達についての研究をすすめていますが、聴力の発達も重要な研究の一つです。特に、周りに音がある中で聴きたい音を聞き取る能力(選択的聴取能力)の発達についてはまだ十分にわかっておらず、現在その標準化をすすめています。聴覚情報処理障害という、選択的聴取能力が通常よりも大幅に発達が遅れる原因についても研究を進めています。

本テーマを始めたきっかけ、研究者の想い
従来の聴力検査では静かな場所でどれだけ小さな音を聞くことができるかを調べますが、本当に必要なのは、保育園や幼稚園、学校といった集団生活で周りの音をじゃまされずに聴きたい音を聞くことです。海外と比べ国内の選択的聴取に関する研究は遅れており、子どもの育つ環境を改善するためにも、この研究は大切だと考えています。

これまでの実績・参考情報
● 2018/3, “乳幼児の聴覚発達と聴覚診断バッテリー” in 乳幼児の聞こえと保育環境-聴覚特性から保育の質を検討する-, 加藤正晴, 発達心理学会 仙台
● 2019/9/11, “図と地課題および競合語課題を用いた選択的聴取能力の発達”, 加藤正晴、中島七海、寺田千沙子、竹原卓真、嶋田(源)容子、木谷俊介、日本心理学会 茨木

ふつうの聴力検査 周り:静か 聞きたい音:小さい 聞こえたらボタンを押す 選択的聴取の検査 周り:騒がしい 聞きたい音:普通 聞き取って追唱する


【Tech Structure】
Tech Structureについての説明はこちら

子供の成長に合わせた音響環境で教育する 評価基準に基づいて教育する 聴覚の発達状況を検査する 他のする発達状況と聴覚の発達の関係を明らかに 疫学 赤ちゃん学研究センター 聴覚検査 エコチル調査データ 医学的アプローチ

 ※1 適切な評価基準を構築していくことが必要。
 ※2 日本語での検査方法を確立。
 ※3 エコチルデータ(環境省が調査した疫学調査)と紐づけることが可能。

共同研究開発や連携に関する条件、メッセージ

本研究は、子供に最適な教育を提供することにつながります。教育関係の方には、ぜひ一緒に行っていきたいと思います。

同志社大学 赤ちゃん学研究センター について
【組織概要】
私たちは人の行動のはじまりとしての胎児研究に注目し新生児・乳児・幼児と一貫した研究を行っています。
【住所】京都府木津川市木津川台4丁目1-1
【URL】https://akachan.doshisha.ac.jp/

タイトルとURLをコピーしました