#8 建物における快適性向上のメカニズム解明・アイデア発想
~総合的な快適性の実現~

機関名: 京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 環境心理行動学研究室
担当者: 松原 斎樹
連絡先: n_mats[at]kpu.ac.jp 
※お問い合わせの際は、松原までご連絡ください。

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シーズ技術・製品の概要
住宅居住者がどう感じるか・どう行動するか、といった心理データを整理し、最適な環境をデザインしていくことを研究しています。景観、音、熱、光などが快適性や満足感とどのようにつながるかを解明したり、検討すべきパラメータを発想することが可能です。

本テーマを始めたきっかけ、研究者の想い
いわゆる環境決定論的な建築学とは違い、どのような暮らしをどのような環境で送るのがよいか、という人間主体の建築学の観点で快適な建物のデザインを昔から研究してきました。近年は、人間科学である心理学的な観点を重視しています。

これまでの実績・参考情報
● 論文:室内における異種環境要因がもたらす不快さの加算的表現(1988)
● 論文:京都市の冬期戸建て住宅における温熱環境と視覚・聴覚要因等の活用の実態調査,住宅における視覚・聴覚要因等の積極活用による省エネルギー効果に関する研究(2016)
● 論文:健康的な室内環境デザインと能動的行動(2017)

居住者による環境形成と評価についてのモデル 居住者による認知的評価と対処についてのモデル 温冷感評価値と注視時間率との関係


【Tech Structure】
Tech Structureについての説明はこちら

総合的な快適環境を実現する ハードウェアとしての建築を検討する 伝熱工学、構造力学、流体力学、家賃計算など どのような環境でどのような暮らしを送るのが良いかを考える 五感に働きかけるデザインを工夫する 視覚の影響 聴覚の影響 温冷感覚の影響 光の影響 その他の影響 快適性向上のメカニズム解明 検討すべきパラメータの発想・アイデア

 ※1 オフィス内やビル社屋ではなく、一般の住宅がメイン対象。
 ※2 例えば、障がい者・健常者といった区切りはせず、よりユニバーサルなデザインにできないか、など。
 ※3 人によって注意の向け方や感じ方には差があることを踏まえ、全体感をとらえた平均値を見出す。
 ※4 例えば、川の流れをスライドで写すと涼しいと感じる、といった類のもの。
     省エネルギーにも効果があるが、健康被害が危惧される場合には、逆効果になるので、注意が必要。

共同研究開発や連携に関する条件、メッセージ

快適で健康的な建築・インテリア等の環境のありかたを探るためには、生物的な人間モデルに還元するのではなく、人間の能動的側面や、社会的な側面、個人差にも注目することが必要です。

京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 環境心理行動学研究室 について
【組織概要】
人間の心と身体にとって望ましい住環境デザインのあり方を,主に温熱環境,視覚環境,聴覚環境などの側面から研究しています。
【住所】京都府京都市左京区下鴨半木町1-5
【URL】http://mat-lab5.com/

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