機関名: 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 インタラクティブメディア設計学研究室
担当者: 神原 誠之
連絡先: kanbara[at]is.naist.jp ※お問い合わせの際は、神原までご連絡ください。
シーズ技術・製品の概要
テレビ番組の雰囲気(盛り上がりや爆笑)を共有し、一緒にTVを視聴しながら雑談を楽しむことのできる知能エンジンを開発しています。TVを視聴したユーザにより投稿されたSNS等のコメントを活用して魅力的なコメントを生成し、それをロボットやアプリを通じて発信することができます。ユーザーは、楽しく雑談しながらテレビを一緒に見ることで、ロボットと対話したいという意欲を日常的に持ち続けることができます。継続的な対話により人間とロボットの信頼関係が構築されれば、ロボットによる人間の行動変容が可能になると考えています。
本テーマを始めたきっかけ、研究者の想い
私自身がテレビを見ることが好きで、野球を見ている時に一緒に盛り上がれる相手がいたらいいのにな、と思ったのが発想のきっかけでした。
人間とロボットがパートナーとして信頼関係を構築するためには、日常的な対話が有効です。ロボットへの信頼関係を用いた、運動不足などのヘルスケアに向けた生活改善の提言や、独り暮らしの高齢者のケア等を目指して研究に取り組んでいます。
これまでの実績・参考情報
● 発表: “A TV Chat Robot with Time-Shifting Function for Daily-Use Communication,” Proceedings of the Ninth International Conference on Social Robotics, pp516-525, 2017
● 特許: “TV等メディアコンテンツに対する対話文(ソーシャル メディアコメント)の評価方法,” 特願2017-165928, 2017.8.30.
【Tech Structure】
Tech Structureについての説明はこちら
※1 ロボットによる行動変容を促すことができる。高齢者のケアや説得への活用を想定。
※2 将来的には、面白い、楽しいだけでなく、その他(悲しみや怒り)にも対応したい。
※3 誰かと対話しながらTVを鑑賞することで、その楽しさが増す。現在は生放送のみに対応。
※4 データの収集量、収集方法が現在の課題。
※5 ユーザーへの展開方法を模索中。
※6 大学発ベンチャーとも連携中。
共同研究開発や連携に関する条件、メッセージ
真に利用者の心に寄り添う日常生活に欠かせないパートナーとなる対話ロボットの開発を行っています。
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 インタラクティブメディア設計学研究室 について
【組織概要】
本研究室では、未来のインタラクティブメディアのあり方を考えると同時に、それを実現するために必要となる技術に関する研究を行っています。
【住所】奈良県生駒市高山町8916番地の5
【URL】http://imd.naist.jp/ja/