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2017.11.07

平成29年度 第6回人材育成フレームワークレクチャーレポート

「けいはんなリサーチコンプレックス事業」では、けいはんな学研都市での大学・研究機関の研究内容や、研究が目指す未来像などを広く紹介する公開セミナーを実施しており、9月14日開催の第6回では、大阪大学大学院の大野智准教授と、京都大学大学院の佐藤弥准教授のお二人から、講演をいただきました。
また、「けいはんな研究シーズ発表会」として、大学院生を中心としたホットな研究トピックスのポスター発表を行い、参加者との交流を深めるとともに、各研究分野での掘り下げた議論を行いました。

●プログラム・講師プロフィールは、こちら

講演1】「薬が効く」とはどういうことか? ~根拠に基づく医療(EBM)で考える~ (大阪大学大学院、大野智 准教授)
「薬が効く」という事象を、客観的および主観的な観点でお話していただきました。臨床現場での環境・患者の価値観による意思決定・科学的根拠・医療者の専門性 の各要素からなる「根拠に基づく医療」の立場を身近な事例を用いて解説して頂きました。

【講演2】感情脳:無意識の感情と幸福の神経メカニズム(京都大学大学院、佐藤弥 准教授)
無意識に起こる感情反応に対する心理実験とfMRIでの脳計測での関連性を検討され、無意識での感情処理には扁桃体が関与しており、また多様な認知調整が起こり、この調整には扁桃体と新皮質が関与すると結論付けられました。

【けいはんな研究シーズ発表会(ポスター発表交流会)】
大阪大学大学院:1件、奈良先端科学技術大学院大学:2件、同志社大学:8件のポスター発表を実施しました。今回より時間を1時間に延長しましたので、多様なテーマについて、コーヒーブレークのフランクな雰囲気の中でも、熱心な質疑応答と議論が交わされました。

奇数月は「超快適」スマート社会の創出につながる各分野での研究内容についての講演を行っていますが、今回は医療関係と脳科学の講演で、普段はなかなか聞く事のできない専門的な研究内容を、わかりやすくかみ砕いてお話いただきました。今後もけいはんな地域の様々な研究テーマを紹介いただく予定です。

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