2017.06.08
平成29年度 第3回 人材育成フレームワークレクチャー 開催レポート
「けいはんなリサーチコンプレックス事業」では、オープンイノベーションを牽引するリーダーとして、「自らが考えプロジェクトを立案・実行できる人材=プロデューサー」の育成を進めています。
この一環として、プロデューサー育成に関した公開セミナーを実施しており、今年度 第3回ではオムロン(株)の竹林 一氏にご講演いただきました。
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「価値創造の仕組みと人財」 ~ イノベーションを創出する起承転結人財モデルを考える ~
「仕事の原点は、人のやる気」をモットーに、数々の新規事業開発・事業構造改革に取り組んできた同氏が提唱する、「イノベーションを創出する起承転結人材モデル」を学びながら、プロデューサーの育成の考え方について掘り下げた議論を行いました。
様々なイノベーションを成し遂げられてきた竹林氏ですが、その中で、自動改札機の技術革新を目の当たりにしながら取り組んだ「駅を街の起点とする新規ビジネス創造」を例にあげ、価値の進化と技術の進化を軸に新しい世界観となる「価値創造」を考え抜き、事業の幹として育てていくイノベーションストーリーを教えていただきました。そして、新規価値創造のためには、「ストーリーを創ること」、「個人と組織のWill(意思)を持つこと」が重要であると語られています。
また同氏が考えられた「イノベーションを創出する起承転結人材モデル」をご説明いただきました。それによると、人には、起:0から仕掛ける人材、承:1をN倍にする人材、転:客観的にレビューする人材、結:仕組みをオペレーションする人材が存在し、イノベーションを起こしていくには、それぞれの人材が役割を担って、バランスの取れた組織とバックアップする仕組みが必要であることを強調されました。
講演を通して、「楽しい仕事をするか、楽しく仕事をするか」のどちらを目指して夢を実現していくか、自らに問いかけるきっかけを与えていただきました。