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2019.06.11

けいはんなから始まる!スタートアップ市場 その課題と可能性

今回は「インターネットを活用したスタートアップ支援」をテーマに、投資型クラウドファンディングとけいはんなが推進する海外向け企業情報メディアサイト「STARTUPS」のご紹介、本年度けいはんなRCが推進するスタートアップ支援プログラムについてご紹介しました。

■ スタートアップにとってのクラウドファンディングという選択肢

スタートアップ企業の大きな課題のひとつである「資金調達」。その方法としてクラウドファンディングがありますが、今回は一般的によく知られている製品購入型ではなく、異なる2つのタイプの「投資型」クラウドファンディングについて、メリットや活用方法についてご紹介いただきました。

● 株式会社日本クラウドキャピタル営業部 副部長 落合文也氏

株式会社日本クラウドキャピタルが推進する”FUNDINNO“は「株式投資型」と呼ばれるクラウドファンディングで、株式を取得する形で、少額から(年間50万円まで)投資することができます。株式を保有しますので、投資した企業が上場した場合などにはさらに大きな利益が見込めるのが特長です。投資実績としては、アパレル企業、漁業、教育系の企業などがあり、募集から数分で達成した事例もあります。

● ソニー銀行株式会社 新規事業企画部 部長 堀田靖幸氏

ソニー銀行は”ソニーバンクゲート“という「ファンド型」クラウドファンディングを提供しており、こちらは投資額と業績に応じた分配金を取得する形式で、期間満了もしくは目標売上高到達のいずれかの時点で分配金を受け取って終了となります。投資実績としては、IoTデバイス、ハンバーガーショップの出店、スポーツチーム、温泉施設などがあります。

それぞれの紹介の後、質疑応答の時間を取りましたが具体的に利用を検討されている企業の方がいらっしゃって、熱心且つ具体的な質問が飛び予定していた時間を大幅に超えるほどとなりました。

■ 海外向け企業情報発信メディアサイト「STARTUPS」ご紹介

つづいて、日本ベンチャーキャピタル株式会社執行役員けいはんな地区マネージャーで、けいはんなRC事業化支援リーダである藤本良一氏より、海外向け企業情報発信メディアサイト「STARTUPS」について、紹介がありました。
STARTUPSは開設から1年が経ち、これまでに累計50か国以上のアクセスを獲得していること、掲載情報の拡充、モバイルへの最適化などスタートアップの発展に寄与する改修を行っていることなどが紹介されました。

■ 2019年度のスタートアップ支援プログラムについて

最後にATR事業開発室担当部長で、けいはんなRC事業化支援サブリーダを務める中嶋淳策氏より、けいはんなRCの2019年度におけるスタートアップ支援プログラムについて紹介がありました。
昨年度までは、ピッチイベントKVeCSを開催し、多くのスタートアップ企業の顕在化と海外進出のサポートを行ってきましたが、2019年度はスタートアップ企業を育成する方向へと舵を切り、新たなアクセラレーションプログラムを提供することが紹介されました。
2019年度のスタートアップ支援プログラム「けいはんなグローバルアクセラレーションプログラムプラス(KGAP+)」については、こちらをご覧ください。

■ イベントが終わって

毎回、本編終了後に登壇者と参加者が交流できる時間を設けていますが、ほぼ全員の方が残られ熱心にお話されている光景が見られたことから、みなさまの関心の高さを知ることができました。本イベントでお伝えした内容が、みなさんの事業のお役に立てれば幸いです。

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