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JST リサーチコンプレックス事業での研究が事業化 ~照明・空調連動制御するシステム~2021.12.17
2016年度から2019年度にけいはんな学研都市で行われた「けいはんなリサーチコンプレックス事業」における異分野融合研究開発プロジェクト「快適性と省エネ効果を高度に実現する照明・空調・五感統合制御システムの開発」(※)の実用化を進めてきた知的オフィス環境推進協議会(会長:三木光範同志社大学名誉教授)は、「HUE-HEAT効果による照明・空調連動制御システム」の来年度からの事業化を発表しました。
今回発表されたシステムは、人間の目に入る色彩(HUE)によって心理的に暖かさや涼しさ(HEAT)を感じる効果を利用し、空調温度だけに頼らず、照明の色温度と連動した制御により、快適性と省エネ性の両立を図るものです。
人は照明光が暖かい色の部屋から涼しい色の部屋に移動すると涼冷感を感じ、逆では温暖感を感じることが確認されています。これはHue-Heat効果として知られていましたが、同志社大学、木村工機株式会社、情報通信研究機構などは「けいはんなリサーチコンプレックス事業」における異分野融合研究開発プロジェクト「快適性と省エネ効果を高度に実現する照明・空調・五感統合制御システムの開発」で、この効果を実験データに基づいて実証し、その後、知的オフィス環境推進協議会で事業化を進めてきたものです。
関西文化学術研究都市推進機構 新産業創出交流センターと広報戦略室では、プレスリリースをはじめ、本件の広報支援を担当いたしました。
(※)けいはんなリサーチコンプレックス事業
文科省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進した「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点推進プログラム」の一つとして、けいはんな学研都市(中核機関:公益財団法人 関西文化学術研究都市推進機構)が実施したものです。異分野融合研究開発は、その中核の一つをなす研究プログラムで、「快適性と省エネ効果を高度に実現する照明・空調・五感統合制御システムの開発」をはじめ、11の研究プロジェクトが行われました。
■ Hue-Heat効果を実証した論文の当協議会での紹介ページ(2020年8月18日)
■ けいはんなリサーチコンプレックス事業の成果集(2020年3月26日)