ATR脳情報通信総合研究所シンポジウム(共催)2019.10.09
近年,人工知能(AI)特に機械学習の発展は目覚しく、ロボティクスへの応用も進められている。AIは一部ヒトの能力を凌駕しているが、運動学習,概念形成,シンボル生成,エピソード記憶,注意意識など他の様々な機能はまだ実現できていない。もし計算論的神経科学のような脳科学の研究をアルゴリズムとして書き下すことができるなら,神経科学が未来のAI とロボティクスに貢献する余地はまだ山のようにあるといえる。本シンポジウムでは主に大学、研究機関、企業等の研究者を対象とし、神経科学、ロボティクス、人工知能の国内外の研究者による基礎研究の最新動向とそれを応用した社会実装の可能性について講演を行う。討論では脳神経科学、人工知能、ロボティクスの融合がもたらす可能性や、ブレインテックビジネスへの期待等についても言及する。
開催日時 | 2019年10月30日(水) 13:00 - 18:00 |
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場所 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)大会議室 |
プログラム |
※英語で実施します(通訳なし) |
登壇者プロフィール | 【講演者経歴】 Dr. Terence Sanger (Provost Professor, University of Southern) Dr. Terence Sanger is the director of the USC Pediatric Movement Disorders Center. His research focuses on understanding the origins of pediatric movement disorders from both a biological and a computational perspective. The primary goal of his research is to discover new methods for treating children with movement disorders. Dr. Sanger coordinates the Childhood Motor Study Group (CMSG) and the NIH Taskforce on Childhood Movement Disorders, and he is principal investigator on several research studies at USC. He runs the pediatric movement disorders clinic at Children’s Hospital of Los Angeles (CHLA) in the department of Neurology. 谷 淳氏 (沖縄科学技術大学院大学認知脳ロボティクス研究ユニット教授) 1995年、工学博士号を上智大学から授与される。1993年よりソニーコンピュータサイエンス研究所(株)の研究員、2001年より理化学研究所脳科学総合研究所のチームリーダを歴任し、2012年よりKorean Advanced Institute of Science and Technology (KAIST)の電子工学科教授に就任する。現在、沖縄科学技術大学院大学に教授として勤め、認知脳ロボティクス研究ユニットを主宰する。認知ロボット、脳科学、複雑系、発達心理、現象学等の研究に興味を持つ。2016の秋に自著、“Exploring Robotic Minds: Actions, Symbols, and Consciousness as Self-Organizing Dynamic Phenomena.”をオックスフォード大学出版より出版した。 山根 克氏 (Honda Research Institute USA シニアサイエンティスト) 2002年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,博士 (工学) の学位を取得。カーネギーメロン大学ポスドク研究員、東京大学大学院情報理工学系研究科准教授、Disney Research を経て、2018年より Honda Research Institute USA に勤務。IEEE Robotics and Automation Society の King-Sun Fu Best Transactions Paper Award および Early Academic Career Award、科学技術分野の文部科学大臣表彰等を受賞。人とロボットの物理的インタラクション、ヒューマノイドロボットの制御と運動生成、ヒトシミュレーションの研究に従事。 Dr. Erhan Oztop (Ozyegin University, Istanbul / Osaka University) Erhan Oztop earned his Ph.D. at the University of Southern California in 2002. In the same year, he joined the Computational Neuroscience Laboratories at the Advanced Telecommunications Research Institute International, (ATR) in Japan. There he worked as a researcher and later a senior research and group leader where he also served as vice department head for two research groups. Currently, he is a professor at the Computer Science Department of Ozyegin University, Istanbul, and also a specially appointed professor at Osaka University. His research involves computational study of intelligent behavior, human-in-the loop systems, computational neuroscience, machine learning, cognitive and developmental robotics 森本 淳氏(ATR脳情報研究所ブレインロボットインタフェース研究室 室長) 2001年3月奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科博士後期課程修了。2001 年4月から2002年3月までCarnegie Mellon University 博士研究員。2003年5月ATR脳情報研究所研究員,2004年4月から2009年3月までJST-ICORP 計算脳プロジェクト研究員およびグループリーダー,2008年4月よりATR 脳情報通信総合研究所ブレインロボットインタフェース研究室室長。 川人 光男氏(ATR脳情報通信総合研究所 所長・ATRフェロー) 1976年東大理学部物理学科卒業。1981年阪大大学院博士課程修了、同年助手。1987年同講師。1988年(株)ATRに移る。2003年よりATR脳情報研究所所長、2004年ATRフェロー、2010年よりATR脳情報通信総合研究所所長。2016年より理化学研究所革新知能統合研究センター特任顧問、2018年より特別顧問を兼任。 |
参加費 | 無料 |
対象 | 主に大学、研究機関、企業等の研究者 |
参加資格・条件 | 特に無し |
申込締切 | 2019年10月29日 17:00 |
定員 | 180名(先着順) |
主催 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) |
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共催など |
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事務局 |
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