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『fMRI特別体験講座』 の実施に関するご案内2016.10.05

けいはんなリサーチコンプレックス FS事業2016
『fMRI特別体験講座』 の実施に関するご案内

リサーチコンプレックス参画企業・大学関係者の皆さまへ

けいはんなリサーチコンプレックス
人材育成・設備共用リーダ 渡辺好章(同志社大学)
研究推進リーダ 安藤広志(NICT)

 平素は当事業の取組みへ、ご理解・ご協力を賜り誠に有難うございます。人材育成プログラムでは、5月から8月にかけて、脳科学の理解をサポートする4種の講座「脳科学基礎講座」、「MRI体験講座」、「fMRI入門講座」、「fMRI実践講座」を行い、多くの皆様にご参加を頂きました。

それらの一連の講座の集大成として『fMRI特別体験講座』の案内をさせて頂きます。この講座は、人材育成プログラムおよび異分野融合研究プログラムの共同での企画です。

fMRI実験はどのように計画を立てて、実施するのでしょうか。被験者にはどのような配慮が必要なのでしょうか。実際のfMRI室での実験はどのような手順で行われるのでしょうか。そのような疑問をお持ちの学生、企業の研究者、さらには企業のマネジメント担当の方々にも是非ご参加いただきたい企画です。

具体的には、RCの異分野融合研究開発の一環として実施するfMRIを用いた研究『表情の観察および表出における顔面神経核の活動』をモデルケースとして、その①実施説明会、及び、②実験見学会にご参加頂くことを計画しています。また、併せて③被験者の体験をして頂くことも可能です。また、これらの実験データの解析等が終了した時点で④結果報告会の開催も計画しています。そして、その成果はリサーチコンプレックスの成果として発表する計画です。

使用する施設は、2000年にfMRIによる脳活動研究支援のオープンラボとして開設されて以来、16年の経験を持つATR脳活動イメージングセンタです。
同センタの3テスラのfMRIを利用し、実験を10月から11月にかけて実施します。

モデル・スタディによりfMRI実験の現場を体験いただける絶好の機会ですので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

1.【fMRI特別体験講座の概要】

① 実施説明会(実験見学を含む)

『fMRI特別体験講座』についての実施説明会を以下の要領で開催します。
●日時:2016年 10月12日(水)(実験第1日目) 13:30から14:30まで
●場所:ATR内会議室(追って連絡をいたします。)
●内容:実験内容の説明および実験の見学(下記表のA-2の時間枠)
●申し込み方法:E-mail:seminar@keihanna-rc.jp宛メールにご連絡ください。

② fMRI実験見学
下記の実験実施日時の中で、「実施説明会」に参加できなかった方を対象とする見学会を行います。
●見学可能な時間枠:下記の表のC-2, D-1の時間帯に見学可能です。
●申し込み方法:E-mail:seminar@keihanna-rc.jp宛メールでご連絡下さい。
その際には、希望時間を指定ください。
●制限等:実験の安全管理、被験者への配慮から1つの時間帯の中での見学者の人数を制限することがあります。
希望時間枠についてはアンケートを行い、第1〜3希望の中で調整をいたします。

※お申込みメールには次の項目をご記入ください。
・氏名
・所属
・役職(学生なら大学院か学部か)
・説明会(10月12日)参加可否
・見学会(10月12日か11月11日)参加可否
・被験者希望の有無(11月16日)

fMRI実験実施日時

実験時間帯 10月12日(水) 10月13日(木) 11月11日(金) 11月16日(水)
9:00-12:00 A-1
被験者2名
B-1
被験者3名
C-1
被験者3名
(無し)
13:00-17:30 A-2
被験者4名
(fMRI実験見学を
「実施説明会」後実施
B-2
被験者4名
C-2
被験者4名
(fMRI実験見学を
16:00-17:00に実施)
D-1
被験者 ①14:30~
被験者 ②15:30~
被験者 ③16:30~
(fMRI実験見学を実施)
備考 A-2 の時間帯
(13:30-14:30) に
「実施説明会」を行う
(無し) ATRオープン開催日 被験者体験実験日

③ 被験者体験
参加者の皆様がfMRIの実験をこれから行う計画があるのであれば、被験者としての経験は計画立案の際役に立ちます。
そこで、被験者体験枠を用意しました。
●被験者体験が可能な時間枠:上記の表のD-1(当日の実験の進捗状況により多少前後することがあります)
●申し込み方法:実施説明会でお申し出ください。応募者多数の場合には、抽選といたします。
●制限等:被験者は20歳以上の健常者で男女を問いませんが、事前に被験者になることができるかどうか、アンケート等により確認させていただきます。なお、被験者体験になることが、参加者のメリットになるという考えから、リサーチコンプレックス参画機関からの被験者体験者に対しましては、謝礼はお支払いいたしません。また、被験者となることについては、個人の自由意志によるものであり、所属機関からの強制等がない、ということも条件といたします。

④ 実験終了後の報告
実験データの解析が完了した段階で、結果のご報告の場を設けます。日時等につきましては、追って連絡いたします。

なお、実験の成果はリサーチコンプレックスの成果として外部に発表する予定です。
●発表の形式:学会等への論文投稿を想定しています。
●実験内容の秘匿:実施説明会、fMRI実験見学、被験者体験への参加者の皆様には、論文等の形で公表されるまでは、実験内容については外部に公表しないでください。

2.【実験の内容】

(1)研究課題名等
●研究課題名:「表情の観察および表出における顔面神経核の活動」
●研究担当者:佐藤 弥(京都大学大学院医学研究科 特定准教授)
安藤広志(情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター 副室長)
正木信夫(ATR-Promotions脳活動イメージングセンタ センタ長) 他

(2)実験の概要
本実験では、表情の観察と表出における顔面神経核の関与を解明することを目的とし、動的表情を受動的に観察する課題と、表情表出を実行する2種類の課題を行います。表情の受容と表出に関わる脳活動を観測することにより表情コミュニケーションに関わる機構を解明します。

(3)本実験の目指すもの
本研究は、表情の受容と表出のコミュニケーションの神経メカニズムの解明に役立ちます。表情受容機構解明により、ヒトの社会的コミュニケーションについて理解を深めることができ、コミュニケーションロボットの共感創出における科学的エビデンスの取得等が期待できます。また、表情表出機構解明により、表情の映像データから脳内の心理状態を予測する手がかりが得られ,心身快適モニタリングシステムといった将来の技術応用が期待できます。

3.【お問合せ】
●本企画に関するご質問・お問合せはこちらから

■けいはんなリサーチコンプレックス(FS)事業 事務局■
・公益財団法人 関西文化学術研究都市推進機構
TEL : 0774-95-5047 (代表) FAX : 0774-95-5234
担当:宮田
URL:www.kri.or.jp

・ATR-Promotions脳活動イメージングセンタ(BAIC)
担当:正木
TEL : 0774-95-1001 (代表) FAX : 0774-95-1281
URL:www.baic.jp


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