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2018.02.02

第7回けいはんなRC 異分野交流セミナー『人と機械の融和で創る新しい未来』

2017年12月18日、オムロン株式会社 京阪奈イノベーションセンタにおいて、オムロンの技術・知財本部 知能システム研究開発センタ長 竹内勝氏を講演者に迎え、人と機械の新しい協調の姿や未来像について、解説いただきました。セミナー後半では、同社の次世代リーダーたちが8つの技術をテーマ別にポスターセッション形式にて紹介し、異分野間の交流を深めました。

プログラム、講演者プロフィールはこちら

■Session 1 講演『「人と機械の融和」で目指す世界』
オムロン株式会社は1959年制定の社憲「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」を発展の原動力として、「ファクトリーオートメーション」「ヘルスケア」「モビリティ」「エネルギーマネジメント」の4つを最も価値を創出できるドメインと位置づけ、「センシング&コントロール+Think」をコア技術に”人と機械の関係”を考え続けてきました。

講演では次の3つのポイントから『人と機械の融和』への取組み、そして目指す未来について語られました。
1) イノベーション加速のための技術経営 
・「フォアキャスト」型(顧客課題起点のイノベーション創出アプローチ)から
・「バックキャスト」型(顧客課題に技術革新と社会変革の視点を加えた近未来デザイン起点のアプローチ)へ
構想を協創する社内外パートナとの議論を通じ超具体的なアーキテクチャを設計する『近未来デザイン』の展開例として、2017年11月に発足した「データ流通推進協議会」が挙げられました。

2) ものづくりの革新
integrated(制御進化), intelligent(知能化), interactive(人と機械の新しい協調)の3つの“i”でものづくりにイノベーションを起こす近未来デザイン『i-Automation!(製造業のものづくり現場の革新)』から、人が安心安全に働け、人の能力を最大限に引き出すものづくり現場の実現への具体的な取組み紹介されました。
<参考ページ> http://www.omron.co.jp/innovation/manufacturing.html

3) 卓球ロボット「フォルフェウス」の進化
人の能力を引き出す卓球ロボットの進化を通して夢のある「人と機械の融和する未来」を描くことができました。

■Session 2 実験室の見学とドライバーモニタリングやフォルフェウスの体験デモを行いました。

■Session 3 ポスターセッションおよび交流会
オムロンの次世代リーダーたちが8テーマを紹介し、参加者との交流を深めながら、ディスカッションを行いました。
①ドライバーモニタリング技術 ②マシンイベントゼロ技術 ③フレキシブルライン技術 ④ワイヤレスセンサ技術
⑤パワーエレクトロニクス技術 ⑥MEMS技術 ⑦「人と機械の融和」を実現する次世代技術 ⑧Sensing Data Trading Market

「未来に向けた開発の考え方・発想が非常に参考になった」「生産システムの大規模化に伴う諸問題の解決にヒントを得た」「デバイスは小型化・省電力化が必須なのでMEMSは興味深い技術」などの声が参加者から寄せられ、新鮮な発見を引き出す有意義な場となりました。

今後も、異分野間の交流から新たなアイデアや協創の取組みが生まれるようなセミナーを展開してまいります。

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