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第14回「大学リレーセミナー」(協力)2018.05.30

(公財)京都産業21では、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)におきまして、入居企業、けいはんな学研都市に立地する研究機関や企業、支援機関の方々にも参加していただき、研究内容や事業内容などの事例紹介、外部講師による話題提供などの相互交流の場づくりを進めています。今回のテーマは、「スマートライフ」です。

このイベントはけいはんなリサーチコンプレックスの協力イベントです。

開催日時 2018年05月30日(水) 18:00 - 20:00
プログラム

ダイレクト・リプログラミングによる体細胞転換法とその応用の可能性

ダイレクト・リプログラミング(ダイレクト・コンヴァージョン)は、体細胞を他の体細胞に直接誘導する技術です。患者あるいはドナーから低侵襲で採取できる細胞から、高機能で腫瘍化リスクが低い、移植用の細胞を作り出せると期待されます。我々は、ヒト線維芽細胞から高い効率で骨芽細胞に誘導できることを見出しました。得られた骨芽細胞は、正常な骨芽細胞に類似し、石灰化骨基質を多量に産生します。また免疫不全マウスの大腿骨に骨欠損を作成して、その欠損部に移植すると骨再生を著明に促進しました。さらに誘導法を工夫することで、染色体への外来遺伝子配列の挿入がないので腫瘍化する可能性をさらに低下させた骨芽細胞も作り出すこともできました。一方、ヒト線維芽細胞から褐色脂肪細胞、シュワン細胞や筋芽細胞も、それぞれ直接誘導できることを示しました。これらの技術は、骨疾患、代謝疾患、神経疾患等に対する再生医療に応用する可能性が期待されます。
 


 

第1部「ダイレクト・リプログラミングの運動器再生治療への応用」
講師:松田 修 先生 (京都府立医科大学大学院医学研究科免疫学 教授)

      

第2部「ダイレクト・リプログラミングの糖尿病再生治療への応用」
講師:岸田綱郎 先生 (京都府立医科大学大学院医学研究科免疫学 准教授)

      

          
いずれも、お話 45分を予定。
その後、再生医療への応用のために乗り越えるべきハードルや課題などについてフロアを交えての総合意見交換 30分を予定。

申込締切 2018年05月23日